聖杯はあるか:大市民の「百戦危うからず!」

聖杯はあるか

最近、「統計学」に関する本をよく目にします。
まあ、定期的に話題になるジャンルではあるのですが。

この「統計学」というのは、過去に得られたデータから応用数学の手法を用いて規則性を導き出すという手法で、あらゆる分野で使える汎用のスキルということらしいです。

言ってみれば、「理論より過去のデータから結論を導き出す」というのが統計学というものです。

この考え方は、実はFXにも応用されています。
いわゆる「バックテスト」というやつですね。

今は取引ルールさえ打ち込めば、クリック一つで一瞬にして過去10年のバックテストが出来たりします。

例えば20MAが50MAを抜けたらエントリーし、それが逆に抜けたら決済、という具合にプログラムを書き込みます。

そして、バックテストの結果が有効だったルールを自動売買システムに組み込み、後はほったらかしでお金が自動的に増えていく・・・。

・・・なんて、そんなウマイ話があるわけありません。

そんなものが本当に通用するのなら、欧米の投資会社が億単位の報酬を払って、ディーラーなんか雇わないでしょう。

そもそもバックテストなんて、FXの商材を売ってる会社が商品に説得力を持たせるために、都合の良い期間だけを選んで「年間30000pips達成!」なんて書くために利用しているイメージです。

言ってみれば、「カーブフィッティング詐欺」に利用されているということです。

ちなみにカーブフィッティングというのは、取引ルールを過去の相場にぴったり合うように、過剰に最適化することです。

つまり、そこに理論的根拠があるわけではなく、単に結果が最大化するようにルールをチューニングしているだけ。

だからバックテストといっても、そういう商材を売ってる会社はせいぜい過去の2〜3年程度しか扱いません。

バックテストをやるのであれば、せめて10年以上やりなさいよという話です。

それくらいやらないと、世界中で起こる様々な出来事に耐えられるシステムかどうかなんて判断出来ません。

ちなみに、2001年から世界で起こった主要な出来事を挙げると、

2001年 米同時多発テロ
2003年 第二次湾岸戦争
2006年 ライブドアショック
2007年 米不動産バブル崩壊(サブプライムローン)
2008年 リーマンショック勃発(100年に一度クラスの世界的金融危機)
2010年 欧州債務危機が勃発(ユーロの為替レートが暴落!)
2011年 東日本大震災
2013年 アベノミクス開始

等があります。

その他にも細かいものを挙げるとキリがありません。
それくらい、世界の経済というのは絶えず動いているのです。

こういった誰も予想出来ないような事件を含めて、それでも長く通用する手法というのはシンプルなものでなければなりません。

「移動平均線がこうなれば」とか「MACDと合わせて判断し・・・」なんて人工的な手法が通用すると思っているようでは話になりません。

大体、ああいうラインというのは相場が動いた結果として描かれるだけであって、それ以上の意味を人間が勝手に解釈して持たせてはいけません。

そうではなく、普遍的な、自然の摂理に則した手法でなければダメなのです。

よく、「トレードに聖杯は無い」などと言われたりしますが、それは意味の無いテクニックを前提に語った言葉と言えます。

自然の摂理に沿った方法を貫くことによってのみ、聖杯は手に入れることが可能である、と私は思います。

さて、相変わらず長い前置きで申し訳ないですが、そろそろ本編にいくとしましょう。


メール講座 「凡人が巨富を生み出す方法」 第4回

目次
1.FXで“聖杯”を手に入れるための考え方。
2.「専業トレーダー」という悲哀な職業。
3.雑談〜壁を越えた人の言葉。


1.FXで“聖杯”を手に入れるための考え方。

FXというツールを“金の成る木”にするためには、どうすればいいか?
そんな夢のある話を今回はしたいと思います。

と、その前に、FXについて私独自の主眼で、その特性というものを簡単に説明しておきましょう。

FXは通貨を取引するわけですが、世界のどこかに取引所があるというわけではありません。

世界中の人々が売買している巨大な市場の中で、需要と供給のバランスによって、常に為替価格は上下しています。

それが通貨の正体であり、実にシンプルであると言えます。

チャートの動きにしても単純に需要と供給によってのみ決まり、動きに不自然なところが無く、チャートが描く線は自然そのものであると言えます。

そんな特性から、FXは投資というよりゲーム感覚に近く、それゆえに素人とプロとの実力差がほとんど出ません。

つまり、攻略要素がほとんど無い「上下当てゲーム」の感覚に近いのです。

そして、そんなFXで勝者側になろうと思えば小手先のテクニックなど必要なく、ただ勝負事の鉄則に逆らわずに行動していればいいのです。

ただし知っておかなければならないのは、FXでの値動きは自然そのものではありますが、その“自然”というのはサイコロを振るような“ランダム”を意味するものではなく、あくまでも“需要と供給”のバランスによってレートが動くという事実です。

つまりチャートのラインは 「売りたい人」と「買いたい人」の総数量によって絶えず上下しますが、どちらも例外無く「儲けたい」あるいは「損したくない」と思って取引しているのだから、チャートというのはまさに“人間の欲望そのものが自然に生み出すライン”なのです。

“人間の欲望そのものが自然に生み出すライン”なんていうと、なんだかとても怖いような感じを受けるかもしれませんね。

でも実際に、このラインは怖いものなんです。
どういうことかというと・・・

FX総人口のうち、そこそこの利益を出している勝ち組の人は10%といったところです。

そして90%の人が損している、或いはほとんど利益無しの人たちです。

そして、勝ち組の人というのは「勝ち組への壁を越えた人」であり、それは未来永劫勝ち続けることを意味し、なおかつ莫大な金額を根こそぎ市場から持っていく人たちです。

つまり、わずか10%の人たちが得た莫大な金額に相当する額を、90%の人たちが支払うという構図です。

そしてこのわずか10%の勝ち組の人たちは、毎年必ず莫大な金額を市場から獲得するのだから、チャートの動きというのはまさに「弱者を徹底的にふるい落とす」動きを自然に作り出します。

よく、「まるで誰かが自分を監視していて、わざと損するようにしているんじゃないか」なんて冗談交じりに言ったりする人がいます。

でもそれは笑いごとではなく、欲の皮が突っ張った人間を振るい落とす動きに、まんまと乗せられてしまったのかもしれません。

さて、そんなコワい動きを自然に作り出すFXですが、だからといって決してFXが難しいというわけではありません。

なぜなら、チャートがどんな動きをしようとも、結局は“上がる”か“下がる”かしかないのだから。

では、なぜ“上がる”か“下がる”かしかないFXで、およそ9割もの人たちが勝ち組になれずに苦しんでいるのかといえば、それは以下のようなことが原因だと思われます。

・数十種類のインジケーター、テクニカル分析ツールの中で、何をどう使えば良いのかわからない。
・相場を大きく動かす経済指標やニュースに対し、どう対策を立てれば良いのかわからない。
・どの通貨の組み合わせを選択すれば良いのかわからない。
・時間枠は何を見れば良いのかわからない。
・利食いのタイミングがわからない。
・損切りのタイミングもわからない。
・そもそも、ポジションを取るタイミングがわからない。

もう何が何だか、とにかくわからない(笑)。

結局、FXで勝ち組になれずに苦悶している人というのは、そのあまりの情報量の多さに振り回されているだけなのです。

そもそも、テクニカル通りに相場が動くとは限らないし、そんな不確実なことを拠り所とすることには何の意味もありません。

また、ニュースは発表された時点で古くなり、経済指標にしても発表後にどちらに動くのかなんて誰にもわかりません。

であれば、それらの情報を集めても何も意味は無いし、そんなことをしても迷いを誘うだけであり、そして勝負事は迷いが生じた時点で負けです。

本来、“上がる”か“下がる”かしかないシンプルなFXには、出来る限りシンプルな姿勢で臨むことが自然の摂理であり、ここにFXを攻略するヒントがあります。

要するに、「FXに聖杯など無い」などというのは、必要の無い情報や意味の無いテクニックを前提にした、しかも短期目線で物事を捉えている人の言うセリフだと言えます。

それらの無駄なモノを全て捨てることが出来て、初めてFXというツールが“金の成る木”となるのです。

ただし覚えておいて欲しいのは、“金の成る木”でなくても、普通の植物だって種を植えて木に成長し、実を付けるまでには相応の年月を要します。

FX投資もそれと同じで、億単位の資産を築こうと思えば、やはり10年くらいは必要だということを肝に銘じておく必要があるでしょう。


2.「専業トレーダー」という悲哀な職業。

よく雑誌なんかに「カリスマなんとかトレーダー」みたいな人が載っていたりします。
ああいうのは、ほぼ全部ニセモノだと思った方がいいです。

私もたまにFX雑誌を買って読んだりしますが、その中に出てくる「最強トレーダー」達の言ってることなんて小手先の内容もいいとこで、本当に大事なことは何一つ言ってません。

まあ、「手の内を明かさない」ということなのかもしれませんが、本当に実力があるのかどうかも怪しいものです。

とくに、キャラだけで目立っているような人は胡散臭いです。

というのは、あるFX業者で他の人のトレード成績を閲覧できるサービスがあるのですが、私の知ってる専業トレーダーが、そこに雑誌でよく見る「カリスマなんとかトレーダー」を見つけたらしいんです。

で、彼の成績を追いかけてみると、30万円から始めて約4ヶ月でマイナス3万円の収支だったとか。

回す金額もショボければ、収支もショボ過ぎます。
しかも負けているし。

そんなレベルの人間が本を出版して、アマゾンの為替部門でランキング1位を取ってるのだから世も末です。

雑誌やテレビ、ネットなんかで派手に活動してる人で、本当にFXだけで食っていける実力を持った人なんて、おそらくいないと思います。

なんていうか、私の周りにいる専業でやっている人間とは、雰囲気が全然違うのです。
あまり目立ちたくないタイプの人間が多いというか。

少なくとも周囲に、「俺はFXのトレードだけで食ってるんだぜ」みたいな事を自分から言う人間はいません。

そもそも「専業トレーダー」なんて職業ですらないし、言ってみればプータローと同じようなものです。

だから何となく後ろめたい気持ちがあるし、人から職業を聞かれるのが辛かったりするんです。

かくいう私だって、肩書きが欲しいという理由だけで会社を作ったし、そうすれば周囲の人間や、例えば子供の担任の先生から職業を聞かれても「会社経営です」と言えますから。

私が行うセミナーの対象者を「現在本業を持っているけれども将来に不安があるので、将来のために大きな資産を築きたいと思っている人」としているのは、専業であることの辛さとか苦悩というものを痛いほどわかっているからです。

FXなんてものは、セカンドやサードくらいの感覚で付き合うのが丁度いいし、決してファーストに持ってくるようなものではありません。

それだけ専業トレーダーというのは、やりがいの無い仕事なんです。

あと、読者の方から「大市民さんお勧めのFXブログやサイトとかありますか?」というメールをもらったことがあるんですが、他のブログやサイトを見ることで悪い影響を受けることも考えられるので、そういう質問に答えるのは躊躇してしまいます。

クソみたいなブログが乱立している中で、本当に稀に「この人は本物だな」と思えるようなブログもあるにはあります。

だけどやっぱり、勧めるのは躊躇してしまう。

というのは、99%がクソみたいなブログで1%が本物だとしても、その1%の本物こそが実は悪い影響をもたらす可能性が高いからです。

クソみたいなブログはクソみたいな人に影響を及ぼしますが、本物は本物に良くも悪くも反応してしまうものであり、それが一番厄介です。

どういう意味か?

例えば私の知る専業トレーダーは、一日10時間以上もチャートを監視し続けるスタイルで、平均月間収入は400万円くらいと聞いてます。

ただしマイナス収支となる月もたまにあったりで、けっこう収支は荒れるようです。

一方、私の教えるものは、本業を持っている人が将来の資産運用をするというのが目的であり、その目的にもっとも合っている方法を私が構築したわけだから、もとより上の人のようなスタイルが参考になるはずもなく、かえって毒になってしまう可能性が高いのです。

結局は、自分がどんな人生を歩みたいのか・・・だと思います。

専業はトレードするのが仕事なのだから、そのレベルを追求しないといけない。

けど皆さんは別に本業を持っているわけだから、本来の仕事に力を注ぐべきであって、あえて厳しいトレードを選択することにどれほどの意味があるのかという話です。

そもそも、一日何時間もチャートとニラメッコする人生と、本業を全うし、リタイヤした後に十分な資産が確保出来ている人生、どちらが幸せか?

また、10年後はどうなのか?

上の人のようなスタイルだと、1億稼ごうが10億稼ごうが、FX投資をやめない限りは重労働が続きます。

例えば20年で10億稼いでリタイアしたとしても、働き盛りの20年間をチャートとニラメッコするだけの人生に、どれほどの意味があるというのでしょうか?

そんなことを考えると、私自身ゾッとしてしまうのです。
なんて勿体ない人生を送ってるんだろうという・・・。

だったら最初から、手間の掛からない資産構築法を選択した方がいいに決まってます。

最初に方向性を間違えると、富は手に入れても幸せは手に入らないことにもなりかねません。

あらためて、人生計画の大切さがわかると思いませんか?


3.雑談〜壁を越えた人の言葉。

先日テレビで「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組をやっていて、新井和宏さんという方の密着取材をやっていました。

私はその人のことを知りませんでしたが、彼は日本でも有数のファンドマネージャーで、かつては世界の第一線で闘ってきた凄腕の金融マンなのだそうです。

YouTubeで「新井和宏」で検索すると動画が出てくると思うので、興味のある人はぜひ見てください。

さて、そんな彼が胸に刻む流儀があり、それは、

「徹底的に、読まない」

なのだそうです。

「売買の一番正しいタイミングなんて、わかりようがない。予測しても当たらないですもん。アハハ。」

そう言って笑う彼が、顧客から預かっている140億円の資産をどういう風に運用しているのか。

彼の言葉からは、トレーディングの本質が見えてくるように思います。

「ある大原則を設定し、それを厳密に守り抜く。(原則を)決めるっていうことが大事なんです。決めないと心理的弱さが出ちゃう。決めていればもう仕方ないんですよ。人間の欲を排除したいんですよ。愚かな欲をね・・・」

彼の言葉からは、「どういう原則を適用するのか」ではなく、「原則を決めて、それを守り抜く」ことが重要であるということが読み取れます。

そしてこの結論は、世の中の“本物のトレーダー”達が苦労し、死にもの狂いになって最終的に出した結論と同じものです。

巷に氾濫している「勝率98%」や、「毎月確実に1000pips取れる方法」などと煽っている“偽物トレーダー”とは、もとより語っている言葉が全く違うのです。

また、過去の検証をいくらしようが、いくらパフォーマンスの高い組み立てを作ろうが、最後に障壁となって立ち塞がるモノがあります。

それが、“人間の欲”です。

これは実践を積んだ者にしか絶対にわからないことですが、“人間の欲は正常な判断を曇らせる”のです。

だから単に技術的な組み立てを作り上げるだけではダメで、その組み立てそのものが“人間の欲”が入り込む余地の無いものになっていないといけません。

そうじゃないと人間の愚かな欲によって、破産するリスクが常に付いて回ることになります。

私たちはギャンブルをしているのではありません。
今後の長い人生において、資産の運用をするんだという意識を持ってほしいと思います。

また、表には滅多に出てこない“壁を越えた人の言葉”に耳を傾け、巷に氾濫している“偽物の言葉”には翻弄されないようにしてください。

さて、今回は以上です。

ではまた。

| 2016年09月10日メール講座「凡人が巨富を生み出す方法」 このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

管理人

管理人:大市民
パチンコ歴25年以上で、生涯収支は数千万円オーバー。
最近では50以上のパチンコ商材を購入し、このブログの実践だけで800万円以上の収支を計上。
その後FX投資に移行し、1億円の資産構築を目指す。
FX歴は約5年。収支が累計5,000万円を越えた時点で会社を設立。
トレ−ドは完全ルール化して社員(身内)に引継ぎ、私は役員報酬だけ貰って隠居生活。当ブログだけが生きがいである。

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